一泊二日で家族で初島旅行に行った。
家を出る前に次女がテレビ台に頭をぶつけてぱっくり切れてしまいどうなることかと思ったが、すぐに病院で3針縫ってもらってお医者さんから旅行は大丈夫とお墨付きをもらったので予定通り旅を敢行。出発前から先行きが不安である。
初島に来るのは小学生ぶりだ。その時は台風で泊まっていたエクシブに軟禁状態、暇すぎてビリヤードをしたのを覚えている。多分それが人生初のビリヤードだったと思う。だから俺にとっての初島はビリヤードバージンを捧げた島として記憶されている。
今回も泊まるのはエクシブ。というか初島にはほぼエクシブしかない。エントランスを入ると当時の記憶が急に溢れ出した。そうそう、こんな吹き抜けだったな。エクシブってどこもちょっと古めかしいけど初島は特に昭和のかほりがプンプンする。小学生の時に来た時から全然変わってないけど多分それより前から全然変わってない。島の空気がなんとなく懐かしいのもエクシブの力なのかもしれない。
下の子は怪我したせいでプールに入れないので上の子と2人でプールに。超久しぶりにがっつり100mメドレーを泳いでみたら、なんとか泳ぎ切れたもののめちゃくちゃ疲れた。バタフライは腕が攣りかけるし、最後のクロールは息が上がりすぎて毎回息継ぎしないと無理だったし衰えがすごい。
あと昔に比べて耳に水が入りやすくなっている気がする。食事してる時も急いで食べると気管に水分が入ってむせることが確実に増えた実感があるが、耳にも水が入りやすくなっていたのか。身体中の穴に水が入りやすくなっている。衰えとは身体への水の侵入を容易く許してしまうことである。
夕飯で刺身が盛られた皿がすごかった。盛る部分より盛れない部分の方が占める割合が大きい。皿とは何なのかを考えさせる一品である。どちらかというと水槽の窪みに刺身盛ってみました、と言われた方がしっくりくる。もしかしたら泳いでいた頃の魚を忍びながら刺身をいただくというコンセプトなのかもしれない。
前回は台風だったが今回は2日とも晴天で良い島日和であった。朝、一人でランニングをしたらめちゃくちゃ気持ちよかった。
また20年後くらいに来た時に今と変わらぬ佇まいを見せてくれることを期待したい。
