毎朝会社近くのセブンイレブンで朝ごはんを買っている。だいたいパン1個かおにぎり2個のどちらかで、その日の気分で決めている。
そんなわけで今日もセブンイレブンで朝ごはんを買おうとしたら見慣れないパンを見つけた。
クリームチーズペストリー。新発売シールが貼られているので最近出たばかりだろう。
ペストリーという聞き慣れない名前に思わず購入してしまった。知らないものにはついつい手が出てしまう性分だ。調べたら粉物、バター、ショートニング、ベーキングパウダーまたは卵などの材料を焼いて作った食べ物らしい。ほぼパンやないかい。食べてみるとパイ生地にクリームチーズが乗ったそれ以上でも以下でもない商品で特別に美味しいということは別になかった。普通です。ちなみにセブンイレブンのパンはファミマ以上、ローソン未満だと思っている。
で、味以上に気になったのがペストリーという名前だ。正直初めてきいた。お菓子作りとかしてたら割と知られた言葉なのかもしれないがお菓子に無頓着な31歳男子には馴染みがなさすぎる言葉だ。これで誰でも当たり前に知ってたら恥ずかしい。あ、タペストリーなら知ってる。
そんなペストリーという言葉だが、こうやってゴシック体で堂々と書かれるとめちゃめちゃ一般的なものだと思わされてくるから不思議だ。
セブンのこの堂々たる商品名の書き方はパン以外でも同様だが、この書き方のおかげでたとえ新商品であろうと、あまり聞いたことのない商品であろうと、あたかもずっとそこにあったスタンダードのような振る舞いを見せているように思う。正直セブンイレブンって派手なイメージや変わったことをやっているイメージは全くなくて、THEスタンダード、良い意味で普通という印象が強い。むしろ普通であることが一番の特徴として印象付けられている気がする。商品名の書き方などの細かい部分ひとつひとつからそういう印象が巧みに構築されているのだろう。ペストリーという聞き慣れない言葉からセブンの凄さに思いを馳せてしまった。
一日仕事をして、帰ってそのことを思い出して、たとえば全く意味のない言葉が書かれてたとしてもこのセブンイレブンスタイルだったら説得力でるんじゃないかと思いやってみた。
うわ、すごい。キーボードもみずに適当に打った言葉というか文字なのに、なんかありそうな気がする。アフリカあたりで食べられてるモサモサしたパンなんだろうな。思った以上にストロングなスタイルであった。