ついに理想郷を見つけた
湯河原にあったのか。一体なぜここに。
わけを調べたら我らがデイリーポータルで記事になっていた。流石である。ちなみになんでこんな名前のバス停になったのかはバス会社にも記録がなく不明とのこと。まじか。まぁそのくらいの方が理想郷っぽさがあっていいか。
https://dailyportalz.jp/kiji/Risokyo-in-Yugawara
というわけで家族で湯河原に行ってきたので見つけたものを記録しておこう。
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湯河原はその昔、タヌキが見つけた温泉ということでタヌキ推しの温泉だ。駅にもいる。
猟師に撃たれて傷を負った雄タヌキが温泉を見つけて毎日入ってたら傷が治って、さらに同じように火傷を治しにきてた雌タヌキとも出会って恋に落ちて夫婦になった。それを感謝して人に化けてこの温泉の存在を人間たちに教えてくれたらしい。人間のせいで死にかけたのに人間に温泉を教えてくれるなんていいタヌキすぎる。
そんなタヌキは神の使いとして狸福神社に祀られている。
祠の前がフィーバー中のメダルゲームみたいになってた。垂直面に張り付いてるお金どうなってんのよ。
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バスから見つけた文字の色分けすぎな塾。
X(Twitterのことだが慣れなすぎる)でつぶやいたら「パソコン(というかおそらくWordかExcel)に初めて触った人の誰もが通る道。」というコメントがついたんだけど、そんな道知らない。ワードとかエクセルで文字単位すらいくつかの色に分ける道をみんな通ってるの?それにしても導の色分けはテストで良い点を取らせてくれるのか不安になる配色である。間違った書き順とか覚えさせられそう。
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湯河原の古刹、五所神社。
境内の楠は神奈川の名木100選に選ばれている。樹齢は850年。
神社の前の道路を挟んだところにも同じくらいの樹齢の楠がある。昔はこの辺りにたくさん楠が植っていたようだが今でも残るのはこの2本だけらしい。
最近デカい木に以前よりも興味を惹かれる。人生を生きれば生きるほど人とは比べ物にならない年月を生き続ける大木に畏敬の念を覚えるようになってきている。要はデカい木のパワーを感じるようになっている。これが老いか。
ちゃんとパワーを見える化してくれるフレームが用意されていた。顔はめパネルならぬパワはめパネルか。ただ画角としてはそこじゃないだろ。大木感が微塵も伝わってこないぞ。
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温泉街の中に無人のめだか販売所があった。
ヒーリング効果のありそうなBGMがかかった店内で静かにめだかが泳いでいる。
めだかは容器に入っていて蓋をして袋に入れてお持ち帰りするシステムだ。種類や数によって500円から数千円まで価格帯は幅広い。
温泉に来たついでにめだかを買っていくか〜という人がどのくらいいるのだろうか。収益は上がっているのだろうか。まぁ儲けを追求するというよりは趣味の延長だとは思うが、旅先の温泉街で運営者の顔が見えないめだかを静かに眺めていると不思議な気持ちになる。
現代社会は映えやスリルなどエンタメ性を求めすぎるが、こういう地味なんだけど非日常の体験こそが旅情であろう。
どんな人かは分からないけれど書き置きを見るにきっと良い人だと思う。防犯カメラめっちゃあったけど。
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注文が流れてくるタイプのカフェ「むろさだ」に行った。流甘味という他で見たことのない肩書きがついていた。その名もリバーカウンターで注文した商品が流れてきて子どもたちは大興奮だった。
そちらがその気なら、ということでこちらも依頼を流して頼んでみたらちゃんとおしぼりが届いた。
風流ではあるが、不要なコミニュケーションを避けがちな現代社会の揶揄とも取れなくはない。いや、そんな意図はないだろうけど。
と思っていたらお店のおばさんが、あったかいお茶飲みますか?と直接聞きにきた。くださいとお願いしたらじゃあ流しますね、と去っていった。流すシステムのせいで手間が増えている。やはりコミニュケーションレス社会に対応したわけではなかったようだ。リバーカウンター、血の通ったシステムで良かった。
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屋根が瓦の和風なSUBARU
店の前の看板も和風。いっそのこと店名も「昴」と表記してほしい。
旅先で集めてる郵便局。ガラスブロックと壁面の四角が統一感あっていい。
駅前のY字路の細いビル。Y字路なだけじゃなく左右で高低差があるのがいい。あと五月みどりの店って熱海以外にもあったんか。
以上、湯河原からお伝えしました。オススメはめだか無人販売所です。